オープンは大正時代!?小樽天狗山スキー場に行ってみよう!

小樽天狗山スキー場を紹介します。スキーのレベルが高い小樽市には、コース設定の難易度が高めのスキー場が数多く存在しています。小樽天狗山スキー場は、北海道でも屈指の歴史を誇るスキー場であり、難易度の高いコースを楽しむこともできます。

北海道のスキー発祥の地!?小樽天狗山スキー場とは?

広い北海道の中でも、小樽市には比較的レベルの高いコース設定がなされているスキー場がそろっています。小樽市は北海道の他の自治体と比べてもスキーが上手い人の比率が高く、子供から高齢者の方まで年齢を問わず急斜面に華麗なシュプールを描ける方が数多くいるのです。

難易度の高いスキー場が多くスキーヤーのレベルが高い理由のひとつが、北海道におけるスキーが小樽市から広がっていったという点にあるでしょう。北海道のスキー文化は小樽を中心に広がっていき、競技人口が増えて以降は小樽で大会なども開催されるようになりました。1923年には、第1回全日本スキー選手権が小樽で開催されています。

その第1回全日本スキー選手権が開催された非常に歴史あるスキー場が「小樽天狗山スキー場」なのです。天狗山スキー場は大正時代から続く歴史があるだけではなく、札幌近郊にあるスキー場としてはトップクラスに難しいコースがそろった場所として、長きにわたってスキーヤーやボーダーから愛されています。


天狗山スキー場入り口にある看板。どこか懐かしい雰囲気のデザインが、スキー場の歴史を静かに物語っています。

小樽天狗山スキー場のアクセス方法は? オープン&クローズ情報は?

小樽天狗山スキー場は小樽市中心部からほど近い場所に位置しており、アクセス面でも非常に便利なのが魅力です。小樽市中心部から車でおよそ15分、札幌市中心部からでも高速を利用しておよそ50分でアクセスすることができます。

小樽天狗山スキー場は、毎年12月中旬ごろから3月下旬ごろまでの営業となっています。2018年シーズンは12月9日にオープン、3月25日にクローズしました。


こちらでは、「天狗山ロープウェイ」も運行しています。小樽市の街並みを一望することができることから、人気の高いアクティビティです。リフト券もこちらの建物内で購入することができます。


山麓施設内部の様子。設備は年季を感じる部分もありますが、きれいに整備がなされているため快適に利用できます。写真に写っているガムの自動販売機など、なかなかお目にかかれないような設備も備えられています。


スキー場周辺には、昔から営業しているスキー学校の建物なども建ち並んでいます。古くからスキーヤーのメッカとして、地位を確立していたことがよくわかります。

小樽天狗山スキー場のコース設定は?

小樽天狗山スキー場は、全部で7つのコースを持っている中程度の規模のスキー場です。全体的に難易度が高いコースが多く、特に「天狗の壁」という異名を持った「新コース」は、札幌圏のスキー場の中では屈指の難コースといわれています。

しかし、天狗山には「新コース」以上に難易度の高いコースも存在しています。新コース以上に急斜面なことに加えて、新雪がまるでバックカントリーのように降り積もっている「ダイナミックコース」は、北海道内に数あるスキー場の中でもトップクラスの難コースです。

コースの特性上、雪崩の恐れがある場合には閉鎖されることが多く、1シーズンの中で滑ることができる時期は限られていることも特徴です。もし滑走可能でスキーの腕に自信があるという方は、ぜひ一度挑戦してみましょう。


小樽天狗山スキー場全体図。コースの滑走可否も、一緒に掲示されています。「天狗の壁」の新コースは最大斜度40度、ダイナミックコースは最大斜度42度ともはや斜面というよりも下に向かって落下していくという感覚のコースとなっています。残念ながらこの日はダイナミックコースがクローズされていました。

かつてはダイナミックコース以上の難易度を誇る「ジャイアントコース」が設定されていましたが、あまりにも危険なために近年クローズされてしまいました。


リフトは山麓から山頂まで運行しているものが1機と、山の上のロープウェイ駅から山頂までつながっているリフトが1機設置されています。リフトは定期的なメンテナンスが入っているため、快適に運行しています。


山頂付近に広がる初心者コースの真上をリフトが運行するのも特徴です。間違っても飛び降りてはいけません。

実際に滑ってみた!やはりレベルの高いコース設定!

実際に、晴れた日の天狗山スキー場で滑ってみました。やはり札幌近郊のスキー場では屈指の難易度を誇っているスキー場です。筆者自身スキーは比較的スキーが得意な方(SAJ2級保持)ではありますが、久しぶりだったということもあってやはりかなり攻略には手こずってしまいました。

特に、やはり「天狗の壁」を攻略することは難しく、2度ほどクラッシュして降りてくるので精一杯でした。「天狗の壁」新コースを難なく滑走できる方は、かなりの腕前の持ち主だと言えるでしょう。

もちろん、「ファミリーコース」「ロングラインコース」などファミリー向けの比較的緩やかな傾斜のコースも用意されているため、スキーの腕に自信がないという方でも楽しむことができます。


山頂付近からの眺め。小樽市街を一望でき、海と市街地の風景を楽しみながら滑走できる点も、天狗山スキー場の大きな魅力です。


北海道内に数あるスキー場の中でも、海が見えるスキー場は少なくなっています。晴れた日には大海原の景観を楽しみながら、爽快な気分で滑ることができます。


こちらが「天狗の壁」の異名を持つ新コースです。圧雪になっているエリアとそうでないエリアがあり、圧雪されていないエリアはコブなども設置されているためより難易度が高くなっています。


このように、滑り降りるというよりも街に向かって落下していくという感覚を楽しむことができるコースであり、スリルと爽快感を味わうことができます。スキーの腕に自信がない方は、間違えて迷い込まないように気をつけましょう。


コース途中にポールなどが設置されている場所も数多くあり、道央圏のレベルの高いスキーヤーが集まって練習するスキー場にもなっています。


ファミリー向けの「ロングラインコース」です。山麓まで緩やかなカーブが描かれている距離の長いコースであり、晴れた日には海と山の景観を楽しみながらゆったりと滑り降りることができます。

小樽天狗山スキー場のまとめ

小樽天狗山スキー場は、道央圏のスキー場の中では屈指の難易度を誇る場所です。「天狗の壁」やダイナミックコースをはじめとした難易度の高いコースが目白押しであり、スキーの腕に自信がある方であればぜひとも訪れておきたいスキー場となっています。難易度が高いだけでなく、小樽の海や街並みの景観を眺めながら滑走を楽しめる点でも、非常に魅力的なスキー場だと言えるでしょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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