苫小牧の西の外れ!室蘭本線・錦岡駅に行ってみよう!

室蘭本線の錦岡駅を紹介します。苫小牧の西の外れに位置する錦岡駅は、市街地からかなり離れているために周辺住民にとっての重要な交通機関としての役割を持っています。周辺のスポットにも、ぜひ足を延ばしましょう。

東西に広がる住宅街に欠かせない存在の室蘭本線!

電化車両が通り、JRの主要路線のひとつとして苫小牧市内、そして苫小牧と周辺都市を結ぶ室蘭本線。苫小牧市内では沿線住民の利用者も多く、車窓には北海道第5の都市の住宅街が広がっています。次の錦岡駅周辺にも、家が多数建ち並んでいます。

苫小牧市はいわゆる「ドーナツ化現象」が進んでいる都市であり、市街中心部よりも郊外に市民が数多く住んでいることから、郊外の方にショッピングセンターや都市公園などが数多くあることも特徴です。そのような施設を利用する際にも、室蘭本線の駅は重要な役割を果たしています。

錦岡地区の周辺は住宅街であり、一戸建てや階層の低いアパートなどが建ち並んでいます。あまり大きなマンションなどは見えません。

苫小牧市の西端に位置する駅!錦岡駅とは?

室蘭本線の17個目の駅である錦岡駅は、苫小牧市の西の端に位置している駅です。市街地からの距離は12キロほどとかなり離れており、駅周辺は郊外の住宅地といった雰囲気が強いものとなっています。

錦岡駅は苫小牧市中心部まで通勤・通学をする方にとって欠かせない駅になっている他、白老町方面へ通学する方にとっても重要なアクセス拠点となっています。綺麗な印象の駅舎は1994年に建てられたものであり、元々は現在の3倍ほどの巨大な駅舎が建っていました。しかし火災で焼失してしまい、現在のようなやや小さめの駅舎が建てられることとなったのです。

錦岡駅外観。小ぢんまりとした小屋のような建物ですが、比較的新しく綺麗な駅舎です。

グレーがかった外壁が特徴の駅舎となっています。

駅構内の様子。決して広くはない駅舎ですが、前後からの採光で明るい印象がある構内です。

無人駅ですが比較的利用者が多いこともあって、券売機が構内に設置されています。

岩見沢方面の線路。離れた場所に対面ホームがある構造です。

室蘭・長万部方面の線路。写真左側、国道36号線側には、太陽光発電のパネルが数多く設置されていることが分かります。

跨線橋から見た岩見沢方面の線路。一戸建てを中心とした住宅街が広がっているのが良く分かります。

跨線橋から国道36号線方面を望む。遠くには、雄大な太平洋の大海原が広がっています。

反対側のホームの様子。駅舎側よりも簡素な印象です。

反対側のホームには待避線もあります。普通列車の回送に使われており、線路の先には車両の倉庫もあります。

錦岡駅は通学で利用する生徒たちが多く、駅舎の前には自転車が雑然と置かれています。

錦岡駅周辺スポット①:錦大沼公園

錦大沼公園は錦岡駅から4キロほど離れたところにあり、樽前山のふもとに位置しています。広大な敷地を持つ公園内には錦大沼、錦小沼という2つの沼があり、その周辺に広葉樹林が広がる自然豊かな公園となっています。

公園内にはオートキャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」をはじめ、キャンプ時にうれしい天然温泉施設「ゆのみの湯」や多目的広場、パークゴルフ場、さらに「樽前放牧場」などがあり、アウトドア派の方であれば必ず満足できる充実の設備がそろっています。冬場は歩くスキーやワカサギ釣りなども楽しむことができ、四季を通じて様々なアクティビティが用意されています。

錦大沼公園全景。巨大な敷地内に様々な施設があります。

キャンプで訪れた方には嬉しい天然温泉「ゆのみの湯」です。もちろん、キャンプをしていなくても入ることができます。

広大なパークゴルフ場もあり、レストハウス内で道具をレンタルして楽しめます。

敷地内には沼以外に、このような小川も流れています。

多目的広場では、サッカーなどを楽しむことも可能です。

錦岡駅周辺スポット②:新ときわスケートセンター

苫小牧市はスケートが盛んであり、市内には大小のスケートリンクが5つあります。これは北海道内でひとつの市町村が抱えるスケートリンク数としては最多であり、スケートが市民の生活に根付いていることが分かります。またアイスホッケーチーム「王子イーグルス」を抱えていることからアイスホッケーも盛んであり、苫小牧市からは日本を代表する選手たちが多数輩出されています。

錦岡駅付近の住宅街の一角にあるこのスケートリンクは、中規模なアイスホッケーの大会なども開ける施設です。大会などがない場合にはもちろん一般開放もなされており、市民が気軽に利用しやすい立地と設備で初心者から上級者まで楽しむことのできる施設となっています。

平成26年に完成したばかりの施設であり、現代的なデザインの外観と新しい設備が人気を集めています。

錦岡駅のまとめ

錦岡駅は苫小牧の西端に位置している駅であり、周辺には住宅街が広がっています。郊外の住宅街であるために、周辺住民にとって錦岡駅は貴重な足のひとつとして重宝されています。また苫小牧市の郊外にあることから、周辺には自然を手軽に楽しむことができる錦大沼公園もあり、休日の手近なレジャースポットとしても人気を集めています。
室蘭本線は、この駅を最後に苫小牧市を後にします。次回は苫小牧市の隣、白老町にある最初の駅「社台駅」まで、足を伸ばしてみることにしましょう。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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