室蘭本線の洞爺駅を紹介します。有珠山から洞爺湖へと向かう室蘭本線。国内外の観光客も数多く訪れる洞爺駅は、おしゃれな駅舎が印象的な比較的規模の大きな駅です。
有珠山から洞爺湖へ!自然が作り出した神秘に触れよう
有珠山を目指して北上を続けてきた室蘭本線。有珠山を通り過ぎた後も、ドーナツのような形をしていることで有名な「洞爺湖」がすぐ目の前に位置しており、見逃せない駅が続きます。
洞爺湖のある町「洞爺湖町」は、虻田町と洞爺村が合併して2006年に誕生した自治体です。人口はおよそ9,000人であり、洞爺湖はもちろんのこと有珠山も目の前にあることから、町の主要な産業は観光事業となっています。国内・国外問わず観光客が訪れる町でもあり、周辺の自治体に比べて道路が広く整備されているなど、観光事業に特化した街並みを持っています。
洞爺湖町役場。このすぐ裏手に、洞爺駅があります。
のぼりに書いてあるとおり、洞爺湖と有珠山は「洞爺湖有珠山ジオパーク」に指定されています。ジオパークとは、教育などの事業に自然環境を生かしながら環境保全も行い、持続可能な発展を行っていくためのものです。洞爺湖・有珠山は日本で初めてこの指定を受けました。
国内外の観光客を受け入れる駅!洞爺駅とは?
室蘭本線の37個目の駅である洞爺駅は、洞爺湖町中心部に位置する洞爺湖周辺の観光拠点です。近代的な駅舎を持っており、札幌とも特急「北斗」「スーパー北斗」でつながっていることから、日々国内外の多くの観光客を受け入れています。
洞爺駅では日本語、英語、中国語のアナウンスが行われており、海外にも積極的に門戸を開いています。また、2008年に洞爺湖町で行われた「洞爺湖サミット」を記念したモニュメントがあるなど、駅自体の見どころも多い場所です。
洞爺駅外観。2階建ての非常に大きな建物であり、角ばったデザインが近代的な印象を作り出しています。
毎年12月になると、このようにライトアップ用の電飾が行われます。
駅前には、洞爺湖の全景を映した巨大なパネルが設置されています。
駅前には国道37号線が通っており、アクセス面も抜群です。
駅前広場の様子。広場があることで都会的な印象となっています。
洞爺湖サミットのモニュメント。参加国の国旗が並べられています。
駅構内の様子。陽光が差し込みやすい構造になっていることから、開放的な印象があります。
駅に隣接する「洞爺湖町交流センター」では、町の歴史や文化などを少し学ぶことができます。
街に歴史の深いものが数多く展示されています。
洞爺湖有珠山ジオパークの案内です。
2階には、線路を越えて町役場方面まで行くことのできる渡り廊下が設置されています。
ホームの様子。手前側の通路が渡り廊下で、跨線橋が奥側になります。
このような看板も、海外の観光客を意識したものとなっています。
長万部方面の線路。
跨線橋から見た室蘭方面の線路。有珠山の姿も望むことができます。
駅のホームは非常に長く取られており、写真のように駅舎のかなり遠くまで伸びています。
観光案内版。かなり古いものです。
時刻表。特急列車も数多く停車します。
洞爺駅周辺スポット:洞爺湖
洞爺駅へ訪れたならば、やはり洞爺湖までは足を延ばしたいところ。しかし、駅から洞爺湖までは8キロ程度離れており、徒歩でアクセスすることはとてもできません。駅前からタクシーはもちろん洞爺湖行きのバスも運行していますので、これらの方法で洞爺湖までアクセスしてみましょう。
晴れた日の洞爺湖の眺めはやはり別格。時刻によって陽の当たり方が変わり、湖が表情を変える点も特筆すべき部分です。湖畔には洞爺湖温泉が広がっているので、時間がある場合には日帰り入浴を楽しむのも良いでしょう。
洞爺湖の様子。写真中央に見える浮島が、洞爺湖のドーナツ部分「中島」です。
有珠山系の山々と湖が織りなす景観のすばらしさは、思わず息をのむほどです。
見る方向、陽の当たり方によって、全く表情を変える点も素晴らしいところです。
中島と案内板。この日は平日でしたが、主に国外の観光客が数多く訪れていました。
湖畔には、ホテルや温泉旅館が数多く建ち並ぶ「洞爺湖温泉」が形成されています。
案内板。注意事項にもあるとおり、ジオパークの理念のもと、マナーを守って観光したいところです。
時刻によっては、クルーズ船などの運行も行われています。
洞爺駅のまとめ
洞爺駅は、北海道が誇る自然遺産のひとつ・洞爺湖へアクセスする際の最寄りとなる駅です。国内外からの観光客が札幌を経由して訪れるため、非常に近代的かつ洗練された印象の駅舎となっています。洞爺湖までは8キロほど離れていますが、バスやタクシーなどのアクセス手段が整っているため、特に困ることもないでしょう。湖畔の景観は、特に晴れた日には忘れがたいものとなるはずです。
室蘭本線は有珠山・洞爺湖を過ぎ、ここから少しずつ西側へと進んでいきます。次回は、洞爺湖町を抜けて隣町の豊浦町まで、ゆっくりと進んでいくことにしましょう。
むらはし
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