室蘭本線の豊浦駅を紹介します。終点・長万部駅に向かって西に進路を取る室蘭本線。人口4,000人ほどの豊浦町の中心駅・豊浦駅は、地域のコミュニティセンターとしての役割も持った駅となっています。
北上を続けた室蘭本線は、少しずつ西へと進路を変える!
洞爺湖を過ぎた室蘭本線は、進路を少しずつ西寄りに変えていき、終着駅「長万部駅」を目指していきます。洞爺駅を過ぎてからは利用客もぐっと減り、よりローカル線らしい寂しい雰囲気が続く路線となります。
洞爺湖町の隣に位置している「豊浦町」は、人口およそ4,000人ほどの小さな町です。町の主要産業は漁業であり、町の名前も水産資源が「豊」かで内「浦」湾に面しているという点から名づけられました。人口はやはり減少傾向で、高齢化が進んでいます。
豊浦町役場。道庁の赤レンガ庁舎と似た色をしています。
産業の衰退、少子高齢化など、北海道の他の自治体と共通の課題を抱えています。
コミュニティセンターとしての役割も!豊浦駅とは?
室蘭本線の38個目の駅である豊浦駅は、豊浦町中心部に位置しています。豊浦駅は喫茶店が内部に入居している珍しい駅であり、軽食を食べながら列車の到着を待つことができます。
駅の喫茶店では切符の販売も行っており、秘境「小幌駅」をはじめとした近距離の切符を取り扱っています。また、駅舎の2階部分は地区の集会場にもなっており、駅舎自体が町の重要なコミュニティセンターとしての役割を担っています。
豊浦駅外観。現在の駅舎は1989年に建てられたものであり、円形でガラス張りの近代的なカーテンウォールを備えています。
周辺には古めかしい住宅や商店が建ち並んでいます。遠くには、内浦湾も望めます。
こちらでは近距離切符以外にも、小幌駅の関連グッズを取り扱っています。
駅構内の様子。ベンチに腰かけても良し、奥の喫茶店で軽食や飲み物を楽しむのも良しと、ニーズに応じて使い分けることができます。
巨大な跨線橋がかかっているのも特徴です。
跨線橋は若干古びていますが、大きさ自体は室蘭本線の中でも屈指のものです。
長万部方面の線路。向こう側に、駅を越えることのできる緑色の歩道橋が建っています。
室蘭方面の線路。豊浦駅から出てすぐにカーブに差し掛かります。
巨大な緑色の歩道橋にも、ぜひとも登ってみましょう。
歩道橋からは、駅の全景を望むことができます。
豊浦町中心街と、遠くに広がる内浦湾も望めます。
時刻表。列車の待ち時間は長く、喫茶店で食事をしながら気長に待つのが得策だと言えるでしょう。
豊浦駅周辺スポット①:道の駅 とようら
豊浦駅から徒歩10分程度の場所にある「道の駅 とようら」は、国道37号線に面しているドライバーのオアシスです。地域の特産品を販売している点は他の道の駅とそれほど変わりませんが、内浦湾で獲れた魚介類なども豊富に取り扱っており、新鮮なホタテなどを購入することができます。
「道の駅 とようら」について、詳しくはこちらの記事を参照してみてください。
木の風合いが印象的な外観です。
地域の特産品が豊富に販売されています。
もちろん、食事処も用意されています。
豊浦駅周辺スポット②:噴火湾展望公園
豊浦駅から徒歩40分ほどの場所にある「噴火湾展望公園」は、豊浦町の目の前に広がっている内浦湾(噴火湾)の様子を一望することができる町内随一のビュースポットです。朝と夕方には、海と太陽の画になる写真をファインダーに収めることができます。カメラを持ってぜひとも訪れたい場所です。
入り口には大きな看板がかかっているので、非常にわかりやすくなっています。
冬期間は休業中であり、公園内に入ることはできません。
冬期間は公園入口の上り坂の途中までしか行くことができませんが、それでもこれだけの迫力ある写真を撮影することができます。
夕刻には、太陽が海に沈んでいく様子をしっかりと見ることができます。冬期間であっても、ぜひとも訪れてみたい場所です。
豊浦駅のまとめ
豊浦駅は豊浦町の中心部に位置しており、喫茶店や地区の集会場など、町の重要なコミュニティセンターのひとつとしても機能している駅です。豊浦駅は普通列車のみが停車するため、列車の待ち時間は長くなる傾向にあります。喫茶店で飲み物などをいただきながら、ゆったりとした時の流れを感じつつ、次の列車を待ちましょう。
室蘭本線の旅もいよいよ大詰めに差し掛かります。ここからは、秘境「小幌駅」へ向けて険しい地形が続くエリアに差し掛かります。次回は、そんなエリアの一角にある「大岸駅」まで、進んでみることにしましょう。
むらはし
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