天塩町の北を進む一本道!道道106号線を北上しよう!

 

オロロンラインの一部である道道106号線を紹介します。どこまでも続いていくような長い一本道、そして広々とした空・海・大地が渾然一体となった、オロロンラインでも屈指の景観スポットです。

道道106号線は、オロロンライン随一の景観の宝庫!

前回は天塩町から国道を降り、道道106号線へ入ってさらにオロロンラインを北上していくことになりました。道道106号線は天塩川を渡ってまた海沿いを北上していきますが、天塩川以北からのルートはオロロンラインの中でも随一といえる景観の宝庫となっています。

ツーリングで頻繁にオロロンラインを行き来しているライダーたちが、「この道道106号線が日本海沿いに北上しているエリアこそが真のオロロンラインだ」ということすら言っているほどに、このエリアでは素晴らしい景観が数多く見受けられます。


このルートは海沿いを走りますが、天塩川を渡ってからすぐはこのように草原が広がっている光景が続きます。晴れた日には、このような緑あふれる光景も素晴らしいものがありますね。


北上していくにつれて、だんだんと草原と海、空のコントラストが形成されていき、素晴らしい光景がしばらく続くようになります。


まるで一枚の絵画のような光景ですが、もちろん全く手を加えておりません。

海沿いの光景だけでなく、道そのものが絶景となる場所

オロロンラインにおけるこのエリアは、特に北海道らしい「真っ直ぐな道」が延々と続いていく光景を見られる場所でもあります。いま自分が走っている道自体が、素晴らしい絶景となっている場所も多いのです。

総面積83,450平方キロメートル。九州の二倍以上の大きさを誇る北海道ならではの「真っ直ぐな道」も、存分に堪能しながら進んでいきましょう。車やバイクの方はスピードを落として、目の前に広がる絶景を丸ごと楽しんでくださいね。


どこに終わりがあるのか分からなくなるほどの真っ直ぐな道。まさに「THE 北海道」であると言えるでしょう。


このような道を見るだけでも、北海道の壮大なスケール感をしっかりと味わうことができるのではないでしょうか。


道の脇には、サイロがいくつも置かれているのも北海道らしい光景です。

風力発電設備も充実!北海道の魅力が丸ごと詰まった場所

このエリアは、オロロンラインでは苫前町に次いで風力発電が盛んな地域でもあります。特に、真っ直ぐに伸びていくオロロンラインの道路に沿って、30基以上の風力発電設備が整然と並んでいる光景が印象的な「オトンルイ風力発電所」は、周辺の海、草原、空の光景も相まって、まさに北海道の魅力をあますところなく詰め込んだ場所だと言えるでしょう。

オトンルイ風力発電所の近くにはパーキングエリアも設置されていますので、ドライブやツーリングの休憩がてら、このどこか日本ではない異国の感覚すら漂う素晴らしい光景を眺めてみてはいかがでしょうか。


オトンルイ風力発電所。苫前町や稚内市にも風力発電所はありますが、このように整然と並んでいる光景は北海道内でもここでしか見ることができないでしょう。


パーキングエリアと風力発電所。どこまでも設備が連なっていく様はまさに芸術的です。


このように整然と並べることで、風が強く吹きやすい地域であれば大量に風を受けることも可能となり、発電効率も大幅にアップするのです。


パーキングエリアには、トイレも備え付けられています。

晴れていれば、利尻島・礼文島の姿が見えることも!

このエリアは、「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されており、晴れていれば海の向こうに利尻島や礼文島の島影を望むこともできます。ただ、利尻島や礼文島の方まで澄み渡るほどに晴れていなければ望むことはできませんので、なかなかお目にかかることのできるチャンスが少ないのが現実です。


実は、ここからかなり南の「雄冬」エリアから、さらに北の「豊富町・サロベツ」エリアまでが、一括してこの国立公園に指定されているのです。


この日は、なんとかうっすらと利尻島の島影を望むことができました。もっと晴れていれば、「利尻富士」の姿もくっきりと見ることができます。


この場所は、北緯45度線が丁度通る場所でもあります。


北緯45度線が通る場所には、このようなモニュメントが設置されています。

急に謎のトンネルが出現!?「スノーシェルター」とは?

ほとんどさえぎるものすらなく真っ直ぐに道が続いていく道道106号線ですが、途中1ケ所で、急にトンネルのようなドーム状の建造物が姿を現すことでも有名です。このトンネルのような建造物は「スノーシェルター」と呼ばれています。

海沿いを走るこの道は、冬場も風が強く吹き付けます。当然、道路上で地吹雪が起き、「ホワイトアウト」状態になってしまうことも珍しくありません。そのような荒天時にドライバーが天気の回復を待つ待避所として設けられたのが、この「スノーシェルター」なのです。


厳しい海沿いの気候を乗り切り、ドライバーの命を守る大切な役割があります。


内部の様子。停車エリアが広めにとられています。

道道106号線まとめ

天塩川以北の道道106号線は、思わず息をのむ自然の造形美を数多く見ることができる場所となっています。自然だけでなく、オトンルイ風力発電所など、人間の営みと自然が共存しながら美しい光景を作り出している場所も数多いのが特徴です。
景色を眺めながら、速度を落とし目で北上を続け、次回は一気に2つの町「幌延町・豊富町」、そして自然豊かな「サロベツ」へ足を延ばしてみましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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