オロロンラインの起点である小樽市を紹介します。日本海に面した全国的にも有名なこの街から、オロロンラインは稚内まで延びているのです。
360キロにもわたるオロロンラインの旅は、この街から始まる
小樽市を起点として札幌市・石狩市・留萌市と北上し、最終的に稚内市までを結ぶオロロンラインの旅は、小樽市にある市街地にほど近い国道5号線上の交差点から始まります。
この場所から、360キロに及ぶ北上の旅がスタートします。
丘の上にある旧色内小学校(2016年3月31日廃校)の印象的な壁画が、分かりやすい目印となっています。
色内小学校側から見た国道5号線。小樽市はいたるところにこのようなレベルの坂が点在しています。「住んでいるだけで車の運転が上手くなる」ということがよく言われる街です。
日本海オロロンラインは、国道5号線をスタートし、札幌市手稲区で国道337号線に接続して、石狩市で国道231号線につながります。その後しばらく北上を続け、留萌市で国道232号線に接続します。さらにしばらく北上したのち、天塩町で道道106号線に接続後、稚内市で道道254号線に接続してノシャップ岬まで北上します。その後稚内市中心部で国道238号線に接続して、西に進んで宗谷岬にたどり着いたところがゴールです。
ずっと一本道が続くわけではなく、接続ポイントは他の道路と分岐しているため、正しい方向に進む必要があります。オロロンラインのメインは国道231号線と232号線であり、これらはそれぞれ、総延長約130キロ、約128キロと北海道を象徴するような長さになっています。
小樽市とはどんな街?
小樽市は、札幌市の隣に位置する街であり、札幌市中心部からはおよそ40キロ程度離れています。札幌市へ通勤・通学する市民も多く、札幌市のベッドタウン的な役割も果たしています。
小樽市は北海道の中でも歴史のある街のひとつであり、古くから港湾都市として発展してきました。港湾に積荷を運ぶために使われた小樽運河は街のシンボルであり、小樽運河沿いには赤レンガ倉庫をはじめとして様々な建物が建ち並んでいます。道内、道外はもちろん、特に近年ではアジア圏からの観光客が大挙して訪れる街にもなっています。
小樽駅。市内には、レトロなおもむきのある建物が数多く立ち並んでいます。
モダンな雰囲気のある駅構内です。
道内屈指の観光都市としても名高い小樽。駅にも、北海道のお土産がところ狭しと並びます。
夕暮れの駅前広場。駅前の道を真っ直ぐ行くと、車で3分ほどで小樽運河エリアに行くことも可能です。
日本海オロロンラインは日本海の絶景を楽しむことができるルートではありますが、北上の旅のスタート地点付近ではオロロンラインが市街地を走っているため、しばらく海辺の風景を楽しむことはできません。オロロンラインから日本海の絶景を楽しむことができるのは、朝里、そして銭函エリアに差し掛かってからとなります。
このように、しばらくは市街地を走っていくことになります。
小樽のおすすめスポット①:ウィングベイ小樽および小樽築港駅
小樽を観光する際に必ず寄るべき施設が、巨大ショッピングモールのウィングベイ小樽です。小樽市はもちろん、北海道内でも最も大きな商業施設となっており、多彩な専門店街やイオンシネマ、コナミスポーツクラブなどの施設も備え、連日観光客と地元民によって賑わいを見せています。
かつては「レインボークルーザー」と呼ばれる大観覧車がシンボルとなっていたウィングベイ小樽ですが、経営の合理化などの影響で2015年に観覧車が撤去されてしまい、少々寂しいたたずまいとなってしまいました。それでも、海に面して巨大な建物群がそびえるさまは迫力を感じられるものとなっています。
ウィングベイ小樽の外観。奥に見える建物は「グランドパーク小樽」というシティホテルです。
ウィングベイ小樽の裏手には、マリーナもあります。
ウィングベイ小樽の最寄り駅である小樽築港駅は、小樽駅とはまた違って近代的な印象の駅舎となっています。
小樽のおすすめスポット②:朝里海水浴場
小樽では市街地を進むことが多く、日本海の景観を楽しむことがなかなかできないオロロンラインですが、朝里エリアに出ると、いよいよ窓外に広々とした日本海の絶景を見ながらドライブすることができます。
国道5号線から分岐する小道に入ると、線路沿いを細い道が続いていきます。線路沿いの道を札幌方面に走っていくと、「朝里海水浴場」という小さな海水浴場に行くことができます。
夕暮れの朝里の海。朝里エリアまで走ると、やっと日本海の風景が見えてくるようになります。
朝里駅。モダンで可愛らしい印象の駅舎です。
列車が通過する横を走る細い道を進んでいくと、突きあたりに小さな海水浴場が姿を現します。
朝里海水浴場はこぢんまりとした海辺であり、釣り客がよく訪れる場所となっています。
小樽市のまとめ
オロロンラインの起点となる小樽市は、そのほとんどの道が市街地を走っているために、スタートした段階ではまだ自然の絶景を見ることはできません。しかし、朝里エリアやその先の銭函エリアまで進んでいくと、少しずつ素晴らしい日本海の風景が広がるスポットが出てきます。
次は朝里エリアからさらに進んで、銭函エリアまで行ってみることにしましょう。
Ichiro
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