海水浴場が目の前に!オロロンライン・瀬越を紹介!

オロロンラインの瀬越駅を紹介します。夏には海でのレジャーを楽しむことができる瀬越駅周辺のエリアでは、美しいビーチはもちろん、沈みゆく夕日を堪能できる岬もあります。海水浴を満喫したい子供から、ロマンチックな雰囲気を堪能したい大人まで、幅広く楽しめるエリアとなっています。

2016年に廃線!瀬越駅とはどんな駅?

礼受駅から営業距離で4キロほど先にある「瀬越」駅は、留萌市街地から2キロほどしか離れておらず、寂れた雰囲気のローカル線的な香りが強く漂う駅となっています。しかし瀬越駅は、留萌市の「ゴールデンビーチるもい」に近いこともあって、留萌本線の留萌駅から増毛駅間の中では最も景観的に恵まれた駅となっているのが大きな特徴です。

瀬越駅は、前の阿分駅などとともに1987年に正式に開業した比較的新しい駅でした。元々は海水浴客向けに夏季のみの「仮乗降場」として設置されていた瀬越駅ですが、周辺の開発、および周辺住民からの強い要望を受けて、1969年に「臨時駅」へと昇格を果たしました。その後長らく臨時駅としての運行が行われていましたが、国鉄民営化に伴って正式に駅として運用されることとなったのです。


小さな駅舎と無人のホームがあるだけの駅です。


留萌方面への線路。駅のすぐ近くに海があることも分かります。


増毛方面の線路。列車では海を見ながら過ごすことができます。


時刻表。上下線とも1日6本の運行でした。


留萌本線の留萌~増毛間が廃線となった2018年現在、駅舎のみが残されていますが立ち入ることはできなくなっています。

瀬越駅の目の前にはゴールデンビーチるもいが!

瀬越駅は元々海水浴客の輸送のために設けられたということもあって、駅を出ると目の前には海水浴場「ゴールデンビーチるもい」が広がっています。北海道の日本海側において最大級の大きさとなっているこのビーチには、シーズン中には数多くの海水浴客が訪れています。また、浜辺はもちろんのこと、北側には緑地も広がっており、どちらにもテントを張ってキャンプを楽しんだり、バーベキューをしながら過ごすことができるのも魅力です。


シーズンは8月下旬までであり、取材日には夏の終わりのどこか寂しい雰囲気が漂っていました。


ビーチに人はいなくとも、ビーチから見る日本海の景観はやはり壮観です。


透明感あふれる綺麗な水面は、ゴールデンビーチるもいの売りのひとつです。


ビーチからは礼受、増毛方面の山々を望むことができ、海と山の素晴らしいコントラストを楽しむことも出来ます。


降り注ぐ太陽の光が、ベールのように日本海の水面を照らし出します。

また、国道231号線から直接ゴールデンビーチるもいに訪れる場合には、231号線から分岐する海岸沿いの道を走ると良いでしょう。オロロンラインよりもさらに海へと近づいて日本海を眺めながら走っていくことができ、ゴールデンビーチ、さらに黄金岬へも行くことができます。


この道を曲がってすぐにゴールデンビーチ、さらに車で5分ほど走っていくと黄金岬まで行くこともできます。


海沿いの風景を眺めながら、ゆったりとスピードを落として走っていきましょう。

瀬越駅周辺のおすすめスポット①:海のふるさと館

ゴールデンビーチから車で5分程度。黄金岬に至る直前の場所に、「留萌市 海のふるさと館」はあります。こちらは、日本海に住む海の生き物たちを実際に展示していたり、アイヌの人々が北海道で育んできた歴史と文化に関する展示があったり、日本海周辺に住む動物たちの展示があったりと盛りだくさんの内容となっています。これだけ様々な展示があるにもかかわらず入館は無料であり、気軽に楽しむことが可能です。


海のふるさと館は、1989年に開館しました。一時期は留萌市の財政事情などで閉館の危機に直面しましたが、運営費の圧縮などによって閉館を免れています。


海のふるさと館のコンセプトです。


カズノコがモチーフになっているゆるキャラです。


日本海に住む魚たちが展示されています。


日本海の波と力比べをすることのできるコーナーです。自然の力強さを肌で感じられます。


アイヌの人々の歴史についてもかなり展示スペースが割かれており、興味深く勉強になります。


アイヌをはじめとした北方民族は様々なつながりを持っています。


留萌におけるアイヌの歴史です。


日本海上空を飛ぶ海鳥たちのはく製です。


巨大なトドのはく製も展示してあります。

瀬越駅周辺のおすすめスポット②:黄金岬

海のふるさと館のすぐ目の前にある「黄金岬」は、留萌市内において最も魅力ある景勝地となっています。広々とした日本海を一望することのできる岬は、海や自然と共生しながら歩んできた留萌市を象徴するスポットのひとつだと言えるでしょう。

夕暮れ時には、沈みゆく夕日を見るために多くの観光客が訪れる場所にもなっています。オロロンライン上においては、宗谷岬やノシャップ岬などと並んで、サンセットタイムにぜひとも訪れたい場所と言えそうですね。


黄金岬は、かつてニシンの見張り台としても利用されていました。ニシンの群れが夕日に照らされて輝くさまから、黄金岬と名付けられたのです。


この日は、雲の切れ間からベールのように降る陽の光を写すことができ、幻想的な光景を写真に収められました。


岩場を歩いていくことで、かなり海に近い場所まで行くことができます。


岬の近くには「流灯の女」と呼ばれる銅像も立っています。


留萌市のシンボルのひとつです。

瀬越駅のまとめ

留萌市にほど近い瀬越駅は、廃線間近の留萌本線において、必ず駅舎を見ておきたい場所のひとつです。駅舎の周辺における日本海の景観と合わせて、ぜひとも自分の目で見て、写真に収めておきたい場所だと言えるでしょう。
瀬越駅まで北上したら、留萌市街はもうすぐそこです。次は、留萌市の中心部を走っていくことにしましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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