中札内村の道の駅 なかさつないを紹介します。厳しい気候の下で農作物をはぐくむ、道東地方の食糧基地として古くから大きな役割を担っている自治体です。道の駅は、そんな中札内村の素朴な魅力を、分かりやすく伝える場所となっています。
厳しい気候が良質な農作物をはぐくむ村・中札内村!アクセス方法は?
十勝地方は内陸にある町が多いことから、いわゆる「夏は暑くて冬は寒い」という気候の町が多くなっています。十勝の中心的な町である帯広も、夏場には35度を超えるほど暑くなる日もある反面、冬場にはマイナス20度を下回る日も珍しくないなど、北海道でも有数の厳しい気候で知られています。
そんな帯広市のすぐ南側に位置している中札内村も、厳しい気候で有名な村のひとつです。年間の気温差が夏と冬で50度にもなることも珍しくなく、住むうえでは暑さ対策と寒さ対策の両方が求められます。反面、雪の量は非常に少ない村となっており、冬場には「十勝晴れ」というカラリと晴れた日が続き、天候の面は安定していることも特徴です。
厳しい気候は強い土壌と大地をはぐくむ役割も果たしており、中札内村では良質な農作物がはぐくまれていることも大きな特徴です。道東地方の食糧基地として、古くから大きな役割を果たし続けています。
札幌市から中札内村へは、道東自動車道を利用するルートが便利です。道央自動車道で千歳方面に進んでいき、千歳にある「道東道分岐」から道東道に入ります。そのまま「音更帯広IC」まで進み、国道236号線に乗って道なりに進んでいくと、中札内村に到着することができます。札幌からの所要時間はおよそ2時間半程度で、ちょっとしたロングドライブを楽しみたい方にもうってつけのドライブコースとなっています。
道の駅 なかさつないは、中札内村の中心部に位置しています。中心部とはいっても大きな幹線道路があるだけで建物などは少なく、晴れた日には陽の光をいっぱいに浴びることができます。
良質な農作物を直接購入可能!道の駅 なかさつないとは?
道の駅 なかさつないは、帯広から伸びる国道236号線沿いにある道の駅です。中札内村の良質な農産物が道の駅の大きな魅力であり、農産物直売所の面積も広く取られています。
また、施設内には緑地が印象的な公園なども設けられており、晴れた日には十勝の素晴らしい自然を存分に感じられる場所にもなっています。帯広市中心部からもほど近い場所にあるため、道東地方の観光拠点として利用するのも良いでしょう。
道の駅 なかさつないの花壇。季節ごとに違った花々が咲き、色とりどりの魅力を放っています。
農産物直売所「花水山(かすいざん)」です。巨大な建物であり、道の駅施設とは別に建てられています。
直売所の前には「卵の自動販売機」があります。通常の自動販売機と同様に、お金を入れてボタンを押し、扉を開いて卵を購入します。
直売所内部の様子。木造平屋建ての建物内で、ところ狭しと中札内村自慢の農産物が販売されています。
晴れた日にはテラス席で、陽の光を浴びながらひと休みするのも良いでしょう。
道の駅の中心施設は「カントリープラザ」であり、こちらで観光案内なども行われています。
こちらには、おもに加工品などを中心として中札内村や帯広周辺のお土産物などが販売されています。
開拓時代から残る農家住宅「旧浜野宅」です。道の駅施設に移築され、現在では当時の面影を残したまま改装されて蕎麦屋さんとして運用されています。
十勝地方の特産品!「豆資料館」とは
十勝地方では様々な農産物が生育されていますが、その中でも良質な土壌によって栄養満点に育った「豆」は、十勝地方、そして北海道を代表する農産物として全国的にも知れ渡っています。
「豆の国・十勝」の中でも、中札内村は豆の生産地の中心的な役割を果たしている場所です。中札内村で主に作られているのは大豆・小豆・菜豆の3種類ですが、他にも様々な豆が作られており、重要な生産拠点となっているのです。
そんな中札内村にある「豆資料館」では、十勝地方における豆の生産の歴史や、生産方法などを丁寧に紹介しています。道の駅敷地内にあり、ユニークでわかりやすい展示方法などで子供さんでも楽しめる資料館となっているため、ぜひとも忘れずに立ち寄っておくようにしましょう。
洋館を思わせるたたずまいの資料館外観。
資料館の前では、実際に豆の栽培もおこなわれています。
館内では、北海道における豆の栽培の歴史をしっかりと学ぶことができます。実際に使われていた農機具なども数多く展示されています。
十勝地方で主に生産されている豆一覧。色や大きさの違いが、一目でわかるようになっています。
豆を使ったレシピの紹介なども行われており、さまざまな形で十勝の豆が利用されているということがよくわかります。
道の駅 なかさつないのまとめ
道の駅 なかさつないは、村で獲れた良質な農作物を中心とする道の駅施設です。農産物直売所では、厳しい気候の中で育ったたくましい作物を購入することができます。道の駅敷地内にある「豆資料館」にも、ぜひ忘れずに立ち寄っておき、十勝地方の農業について深く学んでおきましょう。
Ichiro
最新記事 by Ichiro (全て見る)
- さまざまな特色が!オロロンライン・豊富・サロベツを紹介! - 2018年5月5日
- 本土最北の街!オロロンライン・稚内に行ってみよう! - 2018年5月4日
- 海と生きる道北の小さな町!オロロンライン・遠別町を紹介! - 2018年5月4日
最近のコメント