夕張市の道の駅 夕張メロードを紹介します。全国的にも名前の知れている夕張市の特産品や、かつて「炭都」と呼ばれていた頃の歴史を学ぶことができる道の駅。夕張を訪れたら、忘れずに立ち寄りましょう。
炭鉱の歴史も学びたい! 道の駅 夕張メロードへのアクセス方法は?
空知地方の南東部に広がる街、夕張市。財政再建団体に指定された街ということで全国的に有名になった自治体ですが、かつては市内にいくつもの炭鉱を抱え、「黒いダイヤ」と呼ばれた石炭の産出で潤っていた場所でした。
最盛期には人口が12万人を突破し、北海道でも屈指の豊かな街となっていた夕張。しかしエネルギー革命によって主要エネルギーが石炭から石油へとスイッチすると、炭鉱は次々に閉山し、「炭鉱から観光へ」という基幹産業の転換も失敗してしまいました。結果的に人口流出に歯止めがかからなくなり、前述したように財政再建団体となってしまったのです。
そんな夕張市にある道の駅 夕張メロードは、夕張の特産品に触れられるだけでなく、夕張の炭鉱の歴史も学ぶことができる場所となっています。新夕張駅の目の前に位置しており、国道274号線から新夕張駅方面に曲がればすぐにたどり着くことができるでしょう。
JR新夕張駅。道の駅 夕張メロードは、こちらの駅の前に位置しています。
新夕張駅はかつて「紅葉山駅」という名称でした。現在も、そのころの駅名表示板を復元した看板が駅前に立っています。
夕張の今と昔を知ろう! 道の駅 夕張メロードとは?
道の駅 夕張メロードは、2011年に道の駅として登録されたスポットです。比較的新しい道の駅であるため、建物は近代的な装いとなっています。観光産業が頭打ちとなってしまった夕張市にはあまり観光客が訪れなくなってしまったスポットも数多く存在していますが、そういった場所を再興する目的でも、こちらの道の駅はインフォメーションスポットとして有効活用されています。
施設内には農産物直売所や売店などの他に、夕張の炭鉱の歴史を紐解くブースが設けられています。夕張市の炭鉱の歴史をゼロからでも分かりやすく学ぶことができるため、夕張市の今と昔を親子や家族で学ぶことも可能です。
道の駅 夕張メロード外観。黒が基調となった近代的な印象の建物です。
元々こちらの道の駅は「メロード」というスーパーマーケットでしたが、施設が改修され、道の駅としても利用できるようになりました。そのため、このような年季の入った看板が立っています。
元々がスーパーマーケットであったことから、現在も施設の大部分は食料品や日用品を扱うスーパーとなっています。
元々がスーパーであったため、地元の方々にとってもこちらの道の駅は生活との結びつきが強い場所となっています。薬などもこちらで取り扱っています。
もちろん、道の駅らしいお土産コーナーや特産物販売コーナーなども設けられています。
夕張市のゆるキャラ「メロン熊」とその仲間たちです。大胆すぎるコンセプトに市の内外から賛否両論が寄せられました。
こちらのブースで、夕張と炭鉱の歩みについてしっかりと学ぶことができます。
炭鉱と人々の暮らし、そして夕張の今と昔について、想いをはせてみましょう。
模型なども数多く展示されており、子供にも分かりやすいよう解説されています。
実際に当時の鉄道駅や炭鉱で使われていた用具なども展示されています。
写真も豊富です。解説文も非常に詳細に書かれています。
夕張の炭鉱の歴史は、炭鉱事故の歴史でもありました。夕張が「黒いダイヤ」で潤う陰で、炭鉱労働者は事故の恐怖を感じながら、それでも石炭を掘り続けていたのです。
炭鉱ブースの隣には、夕張メロンの栽培や収穫などに関する展示ブースも設けられています。
売店コーナーでは、夕張らしい「夕張メロンソフトクリーム」などのスイーツや軽食を楽しむことができます。
夕張メロンソフトクリームを食べてみました。夕張メロンの果汁が使用されているため、通常のメロンアイスよりもより本格的な味わいに仕上がっています。
道の駅 夕張メロードのまとめ
道の駅 夕張メロードは、道東方面に抜ける国道274号線上にある道の駅です。かつて炭鉱で栄華を極めた夕張市の歩みや、今の夕張市が持つ魅力などを見たり、触れたりして学ぶことのできる施設となっています。スーパーマーケットの施設が大々的に入っているため、ドライブ途中の飲み物やお菓子などの購入にも最適な場所です。
Ichiro
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