世界遺産・知床!道の駅 うとろ・シリエトクを紹介!

斜里町にある道の駅 うとろ・シリエトクを紹介します。知床半島の入り口に位置しているこの道の駅は、知床の雄大な自然へと誘われるゲートの役割を果たしています。有名な「オシンコシンの滝」や「知床五湖」にもほど近い位置にあり、知床観光の拠点としても利用したい施設です。

北海道が誇る世界遺産・知床!アクセス方法は?

雄大な自然がそこかしこに息づく北海道。しかし、人の手が入っていない「手つかずの自然」に関しては、現代の北海道では徐々に失われつつあるのが現状です。そんな中、北海道の北東に突き出るような形で伸びている「知床半島」には、悠久の頃から変わらない豊かな生態系が息づいており、北海道、そして日本を代表する自然観光スポットとなっています。

「知床」の語源はアイヌ語で、その形のとおり「地山の突き出たところ」を意味します。オホーツク海に突き出たこの知床半島には、「斜里岳」「知床岳」などをはじめとする「知床連山」が連なり、ごつごつとした地形が形成されています。また冬は流氷が半島を取り囲むなど、寒さ、環境ともに非常に険しく、そのことが豊かな植物とそれを食べる動物を育む源となっています。

札幌から知床へのアクセスは、まず道央自動車道で旭川まで行くところから始まります。旭川を過ぎ、「比布ジャンクション」から旭川紋別自動車道に乗ります。そのまま旭川紋別道を過ぎ、国道333号線、国道39号線、国道244号線を道なりに進んで大空町、斜里町を抜けていきます。斜里町からは国道334号線「知床国道」を通り、道なりに進んでいくと知床にたどり着くことができます。札幌からの所要時間はおよそ6時間、400キロ以上を走破する長いドライブとなります。

国道334号線「知床国道」は、知床半島に沿うようにして伸びる道路です。オホーツク海の素晴らしい眺めを楽しみながら、知床半島を北上していくことができます。

広大なオホーツク海は、サケ、マス、スケトウダラなどの資源が豊富です。

遠くに、知床半島の姿を望むことができます。

知床観光の玄関口にある「オシンコシンの滝」も忘れずに見ておこう!

道の駅に行く道すがらに、知床を訪れたら絶対に見逃すことができないスポットがあります。それが知床半島に入ってすぐのところにある「オシンコシンの滝」です。

知床には大小さまざまな滝が数多く存在していますが、その多くは知床半島の奥まった場所に位置し、車で訪れることが難しいものが多くなっています。しかしオシンコシンの滝は、知床国道上に位置しており、季節や気象条件を問わず訪れやすい場所にあるため、手軽に知床の自然を楽しむことができる優れたスポットとなっています。

オシンコシンの滝は「知床国道」沿いにあり、知床の中では最もアクセスしやすい滝です。

落差50メートルの滝にはかなり近くまで寄ることができるので、天然のシャワーを楽しむことができます。「オシンコシン」とは、「川下にエゾマツが生えるところ」という意味のアイヌ語です。

滝は標高70メートルと少し高い位置にあるため、遊歩道を登って近づいていくことになります。滝の反対側には、オホーツク海も広がります。

知床観光のスタート地点!道の駅 うとろ・シリエトクとは?

道の駅 うとろ・シリエトクは、知床半島の入り口付近に位置しており、知床観光のスタート地点と位置づけられる道の駅です。「シリエトク」とは「大地の突端」を意味するアイヌ語であり、まさに知床を象徴する言葉だと言えるでしょう。

かつてオホーツク海の漁業で使われていた「知床番屋」をイメージした建物内には、さまざまな種類の売店やレストラン、知床の自然をパネルで分かりやすく解説したブースなどが設けられており、国内外の観光客でにぎわう施設となっています。

ちなみに、冬場(11月~4月)には「知床横断道路」が通行止めとなるため、羅臼町側からこちらの道の駅にアクセスすることはできません。冬場は、斜里町側からアクセスするようにしましょう。

道の駅 うとろ・シリエトク外観。「知床番屋」がモチーフになった、どこか懐かしい雰囲気のある道の駅です。

道の駅内には2つの売店があります。こちらは知床・斜里のお土産を幅広く扱う「ユートピア知床」です。こちら以外にも、知床の海の幸を中心に扱う「ウトロ漁組:ごっこや」という売店があります。

地元の素材を贅沢に使ったレストランもあり、腹ごしらえをしてから知床観光に出発できます。

知床に関する情報を発信するブースも設けられています。天候情報など、最新の情報もここで得ることが可能です。

知床の雄大な自然の様子を伝えるビデオが流されています。

知床の自然・地形、そして観光時のマナーなどについて、丁寧な解説がなされているブースも設けられています。

道の駅から「知床五湖」はすぐそこ!水と緑の王国を楽しもう!

道の駅 うとろ・シリエトクから車で20分ほど、距離にして15キロほど北上したところには、知床観光で絶対に外すことができない「知床五湖」が存在しています。山間部を抜ける曲がりくねった道を進み、雄大な知床の自然を楽しみながら車を走らせていれば、知床五湖へはあっという間に着くことができるでしょう。

水と緑に覆われた知床五湖は遊歩道が整備されているので、険しい道もなく無理なく徒歩で散策することが可能です。遠くにそびえる知床の山々を望み、晴れた日には空と緑の大地、そして湖のコントラストを存分に楽しむことができるでしょう。

知床五湖までの道は基本的に上り坂になっています。標高の高い場所から、広々とした大海原の景観を楽しむこともできます。

知床五湖には、遊歩道を利用して徒歩で観光します。遊歩道のスタート地点には、レストハウスも用意されています。

遊歩道からは、知床の険しい山々の姿も楽しむことができます。

多少アップダウンもあり、散策をするだけで良い運動になるでしょう。

遠くには、広々としたオホーツク海も広がっています。

空と海、大地が一体となった、素晴らしい景観を楽しみましょう。

遊歩道から知床五湖にはそれほど近づくことができません。大切な自然を守るためでもあるので、遠くから眺めて楽しみましょう。

知床五湖と、「硫黄山」の織り成す素晴らしい景観です。

山と大地、そして雲が作り出している、思わず息をのむような風景です。

ゆったりのんびりと、自然の圧倒的な迫力を楽しみながら散策してみましょう。

道の駅うとろ・シリエトクのまとめ

道の駅 うとろ・シリエトクは、世界遺産・知床を観光する際のスタート地点となる道の駅です。「オシンコシンの滝」「知床五湖」など知床を代表する観光スポットからもほど近い距離にあり、ロングドライブで知床へ来た方にとっては絶好の休憩ポイントにもなっています。道の駅でひと休みをしてから、素晴らしい自然の息づく知床をくまなく散策してみましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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