音威子府村にある道の駅 おといねっぷを紹介します。北海道内で最も人口の少ない小さな村「音威子府村」の道の駅は、稚内をはじめとした宗谷地方への分岐点として小さいながらも存在感を放っています。
北海道で最も人口が少ない村・音威子府村!アクセス方法は?
過疎化の流れが止まらない北海道。全道各地にある小さな市町村は、2004年から2006年ごろにかけて巻き起こった「平成の大合併」によって再編され、212あった市町村のうち33の市町村が編入や統合などによって姿を消すことになってしまいました。「平成の大合併」以降、近い将来の合併のうわさは聞こえてこないものの、市町村の統合・合併は人口が減り続ける以上、今後も断続的に行われることになるでしょう。
しかし、そんな大合併の流れの中でもひとつの自治体として存続し、人口が減少してもなお他の市町村から独立した行政が行われている町や村も数多く存在します。道北にある「音威子府(おといねっぷ)村」も、そんな自治体のひとつです。
音威子府村の人口は、現在わずか700人程度。全道で最も人口が少なく、全国的に見ても人口が少ない自治体のトップ30に入ってくるうえに、人口減少率は全国の自治体の中でも北海道の「月形町」に続いて全国第2位となっているため、今後さらに人口が少なくなっていく村だと言えるでしょう。
札幌から音威子府村へは、道央自動車道を利用してまず旭川市の先に位置する「士別剣淵IC」まで北上していきます。そこから国道40号線を通ってさらに北上していき、名寄市・美深町のさらに北側に、音威子府村が位置しています。札幌からの所要時間はおよそ3時間半であり、道北方面へのロングドライブとなります。
① 音威子府村の中心部の様子です。小さな商店などが並んでいるだけの、寂しくも人々の営みや温もりを感じることのできる街並みだと言えるでしょう。
② 音威子府村は、国道40号線と国道275号線が交わる場所にもなっています。国道40号線を北上すると稚内市方面へ、国道275号線を進むと浜頓別町方面へ行くことができます。
小さな村にある小さな道の駅!道の駅 おといねっぷとは?
道の駅 おといねっぷは、音威子府村の中心部、JR宗谷本線の「音威子府駅」のすぐ近くに位置している道の駅です。小ぢんまりとした雰囲気の道の駅のメイン施設と、有り余るほどの広大な駐車場との対比が印象的で、音威子府村の少ない人口と広々とした大地を象徴するような道の駅となっています。
目の前には雄大な「音威富士」がそびえ、天塩川もすぐ近くに流れている、豊かな自然が印象深い道の駅となっています。人が少ない村だからこその空気の綺麗さ、自然の音や雰囲気を存分に感じて、ひとときを過ごしてみましょう。
③ 道の駅 おといねっぷの看板です。ハンドメイドな雰囲気で、無骨な「音威子府」という文字が印象的です。「音威子府」という名前にはアイヌ語で「河口・泥で汚れているところ」といった意味があり、「音威子府川」と「天塩川」が合流する地点であったことで、河口周辺に泥がたまっていたことからそう呼ばれていました。
④ 道の駅メイン施設外観。それほど大きな施設ではなく、小ぢんまりとした雰囲気のある道の駅です。
⑤ 道の駅の駐車場は広々としており、大型トラックなども複数台駐車することが可能となっています。
⑥ 施設内ではお土産なども販売されており、特に木彫りの商品が豊富に取り揃えられています。
⑦ 無料の休憩スペースや案内情報の提供など、小さくともきちんと道の駅の設備は備わっています。
⑧ 木のぬくもりにあふれた食堂「麺屋一ふじ」もあります。名物の「音威子府そば」やラーメンをはじめ、地元の食材を使ったメニューを楽しみましょう。
⑨ 道の駅施設の裏手には、何千年も昔からこの地を見守り続けてきた「音威富士」がそびえており、現在でも変わらぬ姿を見せてくれています。
道の駅 おといねっぷのまとめ
道の駅 おといねっぷは、音威子府村の中心に位置している道の駅です。人口が道内一少ない音威子府村を象徴するような、広々とした敷地と小ぢんまりとしていて可愛らしい道の駅施設が印象的な場所となっています。人が少ない場所だからこその綺麗な空気を吸い込んで、都会では味わえない贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
Ichiro
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