根室市の道の駅 スワン44ねむろを紹介します。北海道の東の端に位置している根室市にある道の駅では、風蓮湖のほとりで休む野鳥たちの姿を楽しめます。さらに東へ進んだところにある「納沙布岬」にも、ぜひとも足を延ばしましょう。
北海道の東の果てにある街・根室市!アクセス方法は?
東北6県と四国の面積を合わせた大きさにほぼ匹敵する巨大な島・北海道。大きな北海道の東の果てに位置している街が「根室市」です。根室市はまさに「最果ての地」といった街であり、曇りの日が多いこともあって少しどんよりとした独特の雰囲気を持つ場所となっています。
根室市は本土最東端に位置する「納沙布岬」のある街です。納沙布岬から北方領土である「歯舞群島」までは最短でおよそ3キロしか離れておらず、日本の領土問題を考えるきっかけとなる街でもあります。
札幌から根室市へは、道東自動車道を利用して向かうと最速で到着できます。札幌から道央自動車道に乗り、千歳市の道東自動車道分岐で東に行きます。そこから「阿寒IC」まで進んで一般道へ降り、国道38号線・国道44号線を経由して東に進み続けると、根室市に到着します。札幌からの所要時間はおよそ6時間かかり、かなり遠いため休憩を挟みながら無理せず進みましょう。
根室市に入ると、写真のような「北方領土返還」を求める看板が急増します。長年にわたる返還運動もむなしく、北方領土問題の具体的な進展はないままとなっています。
根室市内の道路標識は、写真のようにロシア語が併記されています。根室市に定住するロシア人も多く、どこか異国の雰囲気も持った街となっています。
街のいたるところに、北方領土返還の立て看板などが見受けられます。
東の最果てにある休憩スポット!道の駅 スワン44ねむろとは?
道の駅 スワン44ねむろは、根室市中心部に向かう国道44号線の途上に位置する道の駅です。近代的な雰囲気のある施設内からは、全面ガラス張りの窓から野鳥たちの楽園である「風蓮湖」や「春国岱」を一望することができます。白鳥やタンチョウが飛来することもあり、バードウォッチングを楽しみたい方にとっての隠れた名所にもなっています。
道の駅 スワン44ねむろ外観。綺麗な雰囲気の平屋建ての建物となっています。
風蓮湖側は全面ガラス張りとなっており、野鳥が飛来する様子などを見ながら食事を楽しむこともできます。
ガラス張りの施設内部には、無料で利用できる休憩所もあります。自然の風景を楽しみながら、ゆったりと過ごすのも良いでしょう。
風蓮湖の様子です。根室湾に面する水鳥たちの聖地であり、周辺の湿地帯と合わせてラムサール条約に登録された根室を代表する景勝地となっています。
風蓮湖と根室市の位置関係を示した地図です。
道の駅施設内ではお土産品なども数多く販売されています。
お土産品コーナーでは、根室市の特産品である花咲がにもそのまま販売されています。
風蓮湖の周辺に生息する鳥や動物たちの剥製なども展示されています。
風蓮湖で鳥たちを見られなかった場合でも、施設内には風蓮湖に鳥たちが飛来した美しい写真が数多くあり、見て楽しむことが可能です。
施設内のレストランでは、地元の花咲がにを使った「花咲がにラーメン」なども販売されており、地元の味覚を楽しむことができます。
⑭ 花咲がにラーメンは、このようにカップラーメンにもなっています。実際に購入していただいてみました。
⑮ 施設内には牡蠣を中心とした料理を提供するレストランが入居しており、さまざまな形で厚岸の牡蠣を楽しむことができます。
納沙布岬から北方領土を一望!近くて遠い島について考えてみよう
道の駅から国道44号線を通っておよそ40キロ。日本の本土最東端である「納沙布岬」からは、現在ロシアによって不法占拠されている北方領土の「歯舞群島」を見渡すことができます。
実際に納沙布岬から見る北方領土は想像を超えるほど近く、改めて北方領土が「近くて遠い島」であることがよくわかります。実際に北方領土を目の当たりにして、領土問題について改めて考えてみてはいかがでしょうか。
本土最東端に位置する納沙布岬の様子。目の前に広がる海は、現在はロシアの国境警備隊が巡回しているため、迂闊に入ることはできません。
岬からおよそ3キロほど離れた場所にある歯舞群島の「貝殻島」に建てられている灯台です。肉眼でも海に浮かぶ小さな突起を確認することができるほど近くにあります。貝殻島の灯台は老朽化しており、現在では傾いてしまっている状態です。
納沙布岬灯台の様子。向こう側に見えているのは、歯舞群島の「秋勇留島」です。
足元には、納沙布岬と歯舞群島・色丹島・国後島の位置関係を示した地図が描かれています。
「四島(しま)のかけはしと祈りの火」というシンボル像です。中央にある「祈りの火」は絶えることなく点火され続けており、四島が返還されるその日まで、火が消されることはありません。
納沙布岬には北方領土の資料館「北方館」もあり、休憩をしつつ北方領土について学ぶことができます。
北方館では北方領土の歴史のほか、現在の北方領土の様子についても詳しく解説されています。
国後島にある「翁々岳」の写真です。晴れて霧のかかっていない日には、この写真のように国後島の山がしっかりと見えることもあります。
納沙布岬の反対側に位置している「望郷の塔オーロラタワー」です。高さ96メートルのタワーからは、より鮮明に北方領土の島々や、根室市の様子を一望することができます。
タワーから見た歯舞群島の様子です。水晶島・勇留島など、納沙布岬からは確認することができない島々の様子もしっかりと肉眼で分かるようになっています。
高台から見た納沙布岬の全体像です。晴れていて霧が出ていなければ、国後島方向まで見渡すことも可能です。
道の駅 スワン44ねむろのまとめ
道の駅 スワン44ねむろは、北海道の東の果てに位置する道の駅です。野鳥たちが飛来する風蓮湖の様子を一望することができ、豊かな生態系を楽しむことができます。日本の東の果てから北方領土を見渡すことのできる納沙布岬とともに、ぜひとも訪れておきましょう。
Ichiro
最新記事 by Ichiro (全て見る)
- さまざまな特色が!オロロンライン・豊富・サロベツを紹介! - 2018年5月5日
- 本土最北の街!オロロンライン・稚内に行ってみよう! - 2018年5月4日
- 海と生きる道北の小さな町!オロロンライン・遠別町を紹介! - 2018年5月4日
最近のコメント